解体工事で地中埋設物が出たらどうなる?費用負担と対応の流れを解説
基礎を掘ったら「何か出てきた」——よくある話です
解体工事で建物を壊し、基礎を撤去する段階で「地中から何か出てきた」というケースは珍しくありません。古い建物の基礎の下にコンクリートのがれきが埋まっていたり、以前の建物の杭が残っていたり、浄化槽や井戸が埋め戻されていたりします。
地中埋設物が見つかると追加の撤去費用が発生するため、施主にとっては想定外の出費になります。この記事では、地中埋設物の種類と対応の流れ、費用負担の考え方を解説します。
よくある地中埋設物の種類
| 埋設物の種類 | 具体例 | 発見される原因 |
|---|---|---|
| コンクリートがら | 以前の建物の基礎、ブロック片 | 過去の解体時に基礎を撤去せず埋め戻した |
| 古い杭 | 木杭、コンクリート杭、鋼管杭 | 以前の建物の地盤改良で打ち込んだものが残存 |
| 浄化槽 | FRP製・コンクリート製の浄化槽 | 下水道接続時に埋め戻して放置された |
| 井戸 | 古井戸、掘り抜き井戸 | 使用停止後に蓋をしただけで埋め戻されていない |
| 廃材・ゴミ | 木くず、ビニール、瓦、金属片 | 過去の建築工事で廃材を不法に埋めた |
| 水道管・ガス管 | 使用停止済みの古い配管 | 配管更新時に旧管を撤去せず放置した |
| 土壌汚染 | 油分、化学物質で汚染された土壌 | 工場跡地やガソリンスタンド跡地など |
地中埋設物が見つかったときの対応の流れ
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ①発見・報告 | 解体業者が施主に連絡し、埋設物の状態を写真付きで報告 |
| ②確認・判断 | 施主が現地を確認し、撤去するかどうかを判断 |
| ③追加見積もり | 撤去にかかる費用・日数の見積もりを業者が提示 |
| ④施主の承認 | 追加費用と工期延長に施主が同意 |
| ⑤撤去工事 | 埋設物の掘り出し・搬出・処分 |
| ⑥整地・埋め戻し | 撤去した部分を良質な土で埋め戻し、整地 |
重要なのは、業者が勝手に追加工事を進めるのではなく、必ず施主の承認を得てから撤去に取り掛かるという点です。信頼できる業者であれば、発見時にすぐ連絡をくれます。
追加費用の目安
| 埋設物の種類 | 撤去費用の目安 |
|---|---|
| コンクリートがら(少量) | 約5万〜15万円 |
| コンクリートがら(大量) | 約15万〜50万円 |
| 古い杭(コンクリート杭3〜5本) | 約20万〜50万円 |
| 浄化槽 | 約10万〜30万円 |
| 井戸の埋め戻し | 約5万〜15万円 |
| 廃材・ゴミの撤去 | 量による(10万〜30万円程度が多い) |
| 古い水道管・ガス管 | 約3万〜10万円 |
| 土壌汚染の処理 | 約50万〜数百万円(汚染の程度による) |
一般的な住宅解体で地中埋設物が出た場合、追加費用は10万〜50万円程度が多いです。ただし、土壌汚染が見つかった場合は処理費用が桁違いに高くなります。
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費用は誰が負担する?
解体工事の場合
地中埋設物の撤去費用は、原則として土地の所有者(施主)が負担します。解体業者は見積もり時点で地中の状態を正確に把握できないため、契約書にも「地中埋設物が発見された場合は別途費用」と記載されているのが一般的です。
土地を購入した場合
購入した土地の解体工事で地中埋設物が見つかった場合、売主に対して「契約不適合責任(旧・瑕疵担保責任)」を追求できる可能性があります。売主が埋設物の存在を知っていた場合はもちろん、知らなかった場合でも責任を問えるケースがあります。ただし、契約書に「契約不適合責任を免責する」旨の特約がある場合は請求できません。
売却予定の土地の場合
解体後に土地を売却する予定がある場合、地中埋設物を残したまま売ると、買主から契約不適合責任を追求されるリスクがあります。売却前に埋設物を撤去しておくか、存在を告知した上で価格に反映させるのが安全です。
地中埋設物のリスクを減らす3つの方法
①土地の履歴を調べる
過去にどのような建物が建っていたか、土地の利用履歴を調べましょう。法務局の登記簿、古い住宅地図、自治体の建築確認台帳などで確認できます。工場やガソリンスタンドの跡地は土壌汚染のリスクが高いため、特に注意が必要です。
②見積もり時に業者に確認する
解体業者に見積もりを依頼する際、「地中埋設物が出た場合の対応と費用の取り決め」を事前に確認しておきましょう。信頼できる業者であれば、過去の経験から「この地域・この年代の建物は埋設物が出やすい」といった情報を教えてくれます。
③予算に余裕を持つ
解体費用の見積もりに対して10〜20%の予備費を確保しておくと、地中埋設物が見つかった場合でも慌てずに対応できます。特に築40年以上の古い建物を解体する場合は、埋設物のリスクが高いため余裕を持った予算計画が重要です。
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まとめ
地中埋設物は解体工事で比較的よく遭遇するトラブルです。発見時の追加費用は10万〜50万円程度が一般的ですが、土壌汚染の場合は高額になります。事前に土地の履歴を調べ、予算に余裕を持ち、業者との取り決めを明確にしておくことがリスクを減らすポイントです。
千葉県内の各エリアの解体工事については、千葉市・船橋市・松戸市・市川市をはじめ、対応エリア一覧もご覧ください。
株式会社心和では、地中埋設物が発見された場合も速やかに施主様へご報告し、写真付きで状況をお伝えした上で追加費用のお見積もりをご提示しています。安心して解体工事をお任せください。