木造住宅の解体工事の流れと工法|工期・費用・注意点をプロが解説
木造住宅の解体は最も多い解体工事
日本の住宅の約半数は木造です。解体工事の依頼も木造住宅が最も多く、戸建ての建て替え、空き家の撤去、相続後の処分など、さまざまな場面で行われています。
木造住宅の解体は、鉄骨造やRC造に比べて費用が安く、工期も短い傾向がありますが、建物の状態や周辺環境によって工法や費用は大きく変わります。
この記事では、木造住宅の解体工事の流れを工程ごとに解説し、工法の違い、費用の目安、注意すべきポイントまでまとめました。
木造住宅の解体工事の流れ(全7工程)
工程①|事前調査・現地確認
まず業者が現地を訪問し、建物の構造、延床面積、接道状況、隣家との距離、アスベストの有無などを確認します。この調査結果をもとに見積もりが作成されます。
工程②|各種届出・申請
延床面積80㎡以上の解体では、建設リサイクル法に基づく届出が必要です。工事開始の7日前までに都道府県へ提出します。このほか、道路使用許可やライフライン(電気・ガス・水道)の停止手続きも行います。
工程③|近隣挨拶
工事開始の1〜2週間前に、施主と業者で近隣への挨拶を行います。工事内容・期間・連絡先を記載した挨拶状を配布します。
工程④|足場・養生シートの設置
建物の周囲に足場を組み、防音・防塵シートで覆います。住宅密集地では防音パネルを使用する場合もあります。
工程⑤|内装材の撤去(分別解体)
建設リサイクル法により、木材・コンクリート・金属などの建設廃材は分別して処理する義務があります。まず内装材(畳、壁材、建具、設備機器など)を手作業で撤去し、種類ごとに分別します。
工程⑥|建物本体の解体
内装撤去が完了したら、重機(バックホーなど)を使って屋根→壁→柱→基礎の順に上から解体していきます。木造住宅の場合、屋根材を先に撤去し、次に外壁、最後に構造材と基礎を壊すのが一般的な手順です。
工程⑦|基礎撤去・整地・廃材搬出
コンクリート基礎を撤去し、地面を整地します。搬出した廃材は許可を持つ処分場に運ばれ、適正に処理されます。整地後、施主に引き渡しとなります。
木造住宅の解体工法の種類
| 工法 | 特徴 | 適しているケース |
|---|---|---|
| 機械解体(重機解体) | バックホー等で効率的に解体。最も一般的 | 重機が搬入できる一般的な現場 |
| 手壊し解体 | 人力で解体。工期が長く費用は高い | 重機が入れない狭小地、隣家が近い現場 |
| 併用工法 | 手壊しと機械解体を組み合わせる | 密集地で一部重機が使える現場 |
千葉県内では、郊外の広い敷地であれば機械解体、市街地の住宅密集地では併用工法が多く採用されています。
木造住宅の解体費用の目安
| 延床面積 | 費用の目安 | 工期の目安 |
|---|---|---|
| 20坪(約66㎡) | 50万〜80万円 | 5〜7日 |
| 30坪(約99㎡) | 75万〜120万円 | 7〜10日 |
| 40坪(約132㎡) | 100万〜160万円 | 10〜14日 |
| 50坪(約165㎡) | 125万〜200万円 | 14〜20日 |
※坪単価2.5万〜4万円が千葉県内の一般的な目安です。残置物の量、アスベストの有無、立地条件によって変動します。
木造住宅の解体で注意すべきポイント
アスベスト(石綿)の事前調査
2022年4月以降、一定規模以上の解体工事ではアスベストの事前調査と結果報告が義務化されています。木造住宅でも、屋根材(スレート瓦)や外壁材にアスベストが含まれている可能性があるため、必ず事前調査を行います。
地中埋設物の発覚
建物の解体後、基礎を撤去する段階で、古い浄化槽、井戸、以前の建物の基礎などが地中から出てくることがあります。この場合は追加費用が発生するため、契約時に地中埋設物が出た場合の対応ルールを確認しておきましょう。
シロアリ被害がある場合
シロアリ被害が進行している建物では、構造が弱くなっているため、解体中に予期しない崩壊が起きるリスクがあります。事前調査で被害状況を把握し、安全な手順を計画することが重要です。
工期の詳しい目安は「解体工事の工期はどのくらい?」、建て替えの段取りは「建て替え時の解体工事の流れ」で解説しています。
まとめ|木造住宅の解体は信頼できる業者への相談から
木造住宅の解体は比較的シンプルに見えますが、分別解体の義務、アスベスト調査、近隣対応など、適切に進めるべきポイントが多くあります。
株式会社心和は、千葉県内の木造住宅の解体工事で豊富な実績があります。費用や工期のご相談は、無料の現地調査からお気軽にお問い合わせください。