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解体工事の瑕疵担保責任(契約不適合責任)|工事後に問題が出たときの対処法

解体工事後に問題が起きたらどうなるのか

解体工事が完了した後に「隣家の外壁にひびが入った」「地盤が沈んだ」「廃材が適正に処理されていなかった」などの問題が発覚することがあります。こうした場合、施主は業者にどこまで責任を求めることができるのでしょうか。

解体工事における瑕疵担保責任とは

瑕疵担保責任とは、工事の欠陥(瑕疵)によって生じた損害について、業者が負う責任のことです。2020年の民法改正により「契約不適合責任」という名称になりましたが、内容は基本的に同じです。

解体工事では新築工事と異なり、法律上の瑕疵担保期間の定めがありません。そのため、契約書に記載された内容が責任の範囲を決定します

解体工事後に発生しやすいトラブル

トラブルの種類原因業者の責任の可能性
隣家の外壁・塀の損傷重機や振動による影響業者の過失があれば損害賠償の対象
地盤の沈下・陥没工事中の地盤への影響・地中埋設物の見落とし業者の施工ミスが原因なら責任あり
廃材の不法投棄業者が不適切な処理を行った業者の違法行為として責任追及可能
残置物の無断廃棄施主の指示なく家財を処分業者の過失として損害賠償の対象
アスベストの飛散適切な除去措置を行わなかった法令違反として業者の責任が重い

トラブルが起きたときの対処法

  1. 証拠を記録する
    損傷箇所・問題が発生した状況を写真・動画で記録します。工事前から撮影しておくとより有効です。
  2. 業者に書面で通知する
    口頭ではなく書面(内容証明郵便など)で問題点と対応を求める内容を通知します。
  3. 損害賠償保険を確認する
    信頼できる業者は工事賠償責任保険に加入しています。保険で対応できるか確認しましょう。
  4. 行政窓口・専門家に相談する
    解決しない場合は、建設業許可を管轄する都道府県の建設業課や、弁護士に相談します。

トラブルを防ぐための契約書の確認ポイント

  • 工事内容と解体範囲が明確に記載されているか
  • 損害賠償保険への加入が明記されているか
  • 工事後の瑕疵対応に関する条項があるか
  • 廃材の処理方法と産業廃棄物管理票(マニフェスト)の発行が明記されているか

よくある質問

Q. 工事完了後に隣家から「ひびが入った」と言われました。業者に請求できますか?
A. 工事前の家屋調査(現況調査)を行っていた場合、工事前後の比較が可能です。業者の損害賠償保険で対応できるケースもあるため、まず業者に連絡してください。

Q. 契約書に瑕疵担保の記載がない場合はどうなりますか?
A. 民法の「契約不適合責任」の規定が適用されます。ただし立証が難しくなるため、契約書への明記が重要です。

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